「記憶力がめちゃくちゃいい」としたら、人生が今より楽しくなると思う。
本を一回読んで内容を覚えたり、英単語も簡単に覚えられたり、仕事に必要な知識もすぐに覚えられたりしたら、自由な時間も増えるし、自分のやりたいことを実現できる可能性も高まる。
また、最近物覚えが悪くなった、今何をやろうとしていたか忘れた、なかなか言葉が出てこない、何を言おうとしたか忘れた、といった記憶に関する悩みを持つ人も多い。
記憶力は、以下の3つの要素からなると言われている。
記憶力 = 記銘力(覚える力)× 保持力(忘れない力)× 想起力(思い出す力)
そこで記憶力の要素のそれぞれを高める方法について、本で読んだことと自分の経験をまとめてみた。
記銘力(覚える力)を高める4つの方法
動機
記憶の必要性を明らかにする。
これを覚えると将来どう役に立つのか、どう活用できるのかを考える。
ITの知識を覚えれば、Webクリエーターになれて、やりたいことも出来るし今より給料も上がる、とか。
関心
対象に強い関心を持つようにし、どうしても対象に関心がないときは関心のあるものに関連付ける。
興味のない人の名前は覚えられないように、興味のないことに関する知識は定着しにくい。
想像
想像のネットワークを広げて、何かを覚えることがどう役に立つかを想像したり、
想像力を働かせて興味のあることと興味のないことを関連付けて興味のないことを覚えやすくしたりする。
また、想像力を働かせてイメージ化して覚えるようにする。
例えば荒川さんという名前の人を覚えるときは、その人が激流の荒れた川に溺れているところを想像すると覚えやすい。
姿勢
積極的な活用法を前向きに発想するようにする。
「これって覚える必要あるのかな?」
と思った瞬間、脳が覚えることに対し拒否反応を起こし、覚えにくくなってしまう。
"意味があるかわからないけど覚えなければならないこと"を覚えるときは、
「これは一見意味なさそうだが、将来きっと役に立つ」と思って覚えるようにする。
保持力(忘れない力)を高める4つの方法
区別
類似情報との違いを明確に区別して覚える。
インフルエンザの症状を覚えたいときは風邪との違いを明確にした方が覚えやすいし(インフルエンザと風邪の違い)、ハードディスクの情報の論理削除について覚えたいときは、物理削除と対比して覚えると覚えやすい(ハードディスクの基礎知識)。
展望
全体の展望が見えるような図式、枠組みを作る。全体像を把握する。
本を読むときは、まず目次を読んで全体像を把握し、枠組みを作ってから読み始めると頭に入りやすくなる。
新しく物事を学ぶ時、まず全体を把握することで、覚えやすくなり身につきやすくなる。
圧縮
うまく図式化することで、情報を圧縮し整理する。
普段からきれいな図式などあれば、メモしたり保存したりして必要な時に利用できるようにしておく。
マインドマップ等を利用するといいかもしれない。
最初は真似から入って、徐々に自分で情報に適した図式を作れるようにしていく。
確認
早めに確認作業をする。早めに確認することが、保持力に大きな影響を及ぼす。
本を読んだ時などは、読み終わった直後に全体の内容を想起し、思い出せないところを再確認する。
終わった直後に全体を把握し、覚えていなければ(必ずしも全体を把握する必要はないけど。覚えたいとこだけでもよい。)、
次の日も1週間後も覚えているはずがない。
確認作業は、直後、一週間後、3週間後にすると定着しやすくなるらしい。
想起力(思い出す力)を高める4つの方法
状況
記憶した時の空間的状況を再現できるようにしておく。
何かを覚えるときは、余分な情報も付け加えておくと、そこから思い出すきっかけになりやすい。
覚える時に、今がどういう時で、どんな場所にいるかもイメージできるようにしておく。
感覚
複数の感覚を想起すると時に使う。
覚える段階で匂いや音、味、触感なども一緒に覚えておくと、思い出しやすくなる。
何かを食べて昔のことを思い出したり、香水で昔の思い出を思い出しやすいことは多くの人が体験していると思う。
順序
時間的に順序よく想起する練習。時間的に近いものから思い出す。
出来事などを思い出す時、結果から思い出し始め、どんどん記憶を遡って思い出していく。
寝るときに、今日一日がどのような一日だったかを現在から遡って思い出していくのは、想起力を高めるいい訓練になる。
動作
想起するときの動作を決めておく。儀式化する。
古畑任三郎は、思い出すときにいつも目と目の間あたりに左手を持ってきている。
片側のこめかみを触る人もよく見る。
何らかの動作を自分で決めてそれをしながら思い出す癖をつけておくと、
その動作をすることでより物事を思い出しやすくなる。
これらを実践することで記憶力を高めていきたい。