先月、佐藤可士和さんのセミナーに行ってきた。
以下まとめ。
佐藤可士和氏は、小さい頃は絵の好きな少年だったらしい。
彼は高校生の時、すごく面白いと思えるものがなく、好きな絵を仕事にしてみようと思い、美術の予備校に行ってみた。
最初に行った時に夢中になれたからこの道に進もうと思った。
2浪して美大に入り、博報堂に就職。
その後独立し、株式会社サムライを設立。
作品は下記のURLに行くと見れる。
http://kashiwasato.com/#
このページは作った作品の主要色をバーにしたもの。
クリックすると作品が現れる。
手がけた作品は、明治学院大学ブランディングデザイン、SMAPやMr.children、ラルクのCDジャケット、など幅広い。
最近の作品で行くと、NYのユニクロの広告。
広告を作るときは、論理的に考えて、コミュニケーションをデザインしていく。
どのようにコミュニケーションをデザインしたのか。
日本、東京から来たもの→いろんなカラーを持っている→洋服のブランドである
という流れの広告を通したコミュニケーションを半年かけてやった。
また、NYを席巻すると、NY人はいい気がしないかもしれないので、NYをリスペクトしていることを示すために、店内(だったっけ?)にNYのヒストリーウォールを作った。
まずは日本から来たことをアピールするために、ロゴを赤、白、黒のみで構成し、ユニクロというカタカナにした。これで日本ということがわかる。とはいえ、カタカナだとNY人は読めないので、英語のロゴも混ぜた。
NYのタクシーや壁など、NY中に広告を入れた。
次はロゴの色をたくさんにしてカラフルさをアピールした。
最後にユニクロの洋服をきせたモデルを広告に載せた。
こうやってロジカルに広告をデザインすることによって、NYにおいても広告で人々とコミュニケーションすることができ、ユニクロNY進出を成功させることができたという。
また、彼は洋服を買うとき、その服をデザイナーがどういう気持ちで作っているか、何を意図しているか、ということを考えるらしい。いかにもクリエイターらしい発想だ。
仕事術に関しては、何が問題化をロジカルに整理することで問題を解決していく。
30個ほど案件を持っているが、頭を切り替えるようにして、1つのことをやっているときは1つのことしか考えないようにしている。
また、1つの問題が複数の案件に共通していることがあり、1つを解決することで、連鎖的にいろんな仕事の問題が解決するらしい。
超一流のデザイナーは、もっと感覚的に考えているのかと思っていたが、非常に考えられたロジックがあることを知った。