花粉症のメカニズムをしっかりと理解して正しい対策を立てよう。
今花粉症じゃない人も今から対策をしておいた方がよい。
花粉症は蓄積によって急に発症するものだから。
最近、なぜ花粉症の人が増えたのか?
- スギ花粉の増加
戦後に大量にスギが植えられ、それが今花粉を出すところまで成長した。
- 自動車の排気ガス
排気ガスを吸うと花粉症になりやすくなる。
- 食生活の変化
動物性タンパク質、動物性脂肪を摂り過ぎると花粉症になりやすくなる。
- 生活リズムの乱れ
ストレスはアレルギーを起こしやすくする。
- アスファルトの道路
アスファルトでは花粉がいつまでも残り、風が吹くたびに花粉が舞い上がる。
- 良好過ぎる衛生状態
免疫が活躍する機会が減ったため、花粉程度の異物にも反応するようになってしまった。
花粉症のメカニズム
1.異物(花粉)の侵入
空気中に飛んでいる花粉を呼吸により吸い込み、花粉が体内に侵入する。
2.抗体の産生
体に異物が侵入すると、リンパ球(体を守るための細胞)が異物をアレルゲン(アレルギーの原因物質)であるか判断し、アレルゲンと判断したら体内で異物に対する抗体(免疫ブログリンIgE)を産生する。(この抗体で異物を撃退しようとする。)
つまり、花粉が異物として体内に侵入すると、アレルギーの原因物質とみなして、花粉に対する抗体を作って攻撃する準備を整える。
花粉症は、吸い込んだ花粉に対してある一定量の抗体ができてからしか発症しない。
そのため、赤ちゃんに花粉症の症状は出ないが、早ければ1歳くらいから発症することはある。本格的に増え始めるのは5歳以降。70歳以上になって初めて発症する人もいる。
異物の侵入を察知するたびに、抗体が産生され体内に蓄積していく。
3.肥満細胞と抗体が結合
産生された抗体は、目や鼻の粘膜にある肥満細胞とくっつく。
※ 肥満細胞は、抗原抗体反応の重要な役割を持つ細胞。肥満細胞の中には、ヒスタミンなどの化学伝達物質がある。肥満細胞に結合した抗体に抗原が結合すると、それが引き金となって、結果的に内容物であるヒスタミンやロイコトリエンなどが放出される。この化学物質が花粉症の原因となる。
4.花粉症の発症
一定量の抗体が産生、蓄積されたときに花粉が侵入すると、花粉症が発症する。
抗体が肥満細胞と結合し、化学物質(ヒスタミン、ロイコトリエンなど)が分泌され、異物をできる限り体外に放り出そうとする。
その結果として、くしゃみ(吹き飛ばす)・鼻みず(洗い流す)・鼻づまり(侵入を防ぐ)のような症状が出る。
- ヒスタミン
→ 神経に作用 → くしゃみ、かゆみ
→ 分泌腺に作用 → 鼻水、涙
- ロイコトリエン
→ 血管に作用 → 鼻づまり、目の充血
予防法
入ってくる花粉を減らす
- 外出時にはなるべく花粉が飛んでいない時間帯を選ぶ。
晴れた日、風が強い日は花粉が多い。それに加え、昼前後、帰宅時間は多くの人が動くので花粉が舞いやすい。
- メガネ、マスク、帽子などをかぶって花粉の吸引を防ぐ。
- 家に入る前に服をはたき花粉を落とす。
- 室内に空気清浄機を導入する。
花粉症対策グッズ
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花粉症になりにくい体づくり
- 食事
- 摂取した方がよいもの:大根、どくだみ、番茶、生姜、魚、にんにく、たまねぎ
- 摂取しない方がよいもの:肉類、白砂糖、小麦
- ストレスをためない
- ガムを食べるとリラックスして花粉症が軽減されるという実験結果がある。
- お風呂にゆっくりつかる。
- 運動
アレルギーは自律神経の機能低下によって悪化する。
普段から運動をし、自律神経の働きをよくしておく。
最後は薬に頼る
薬の種類 | 成分名 | 効く症状 |
---|---|---|
抗ヒスタミン薬 | マレイン酸カルビノキサミン マレイン酸クロルフェニラミンなど | 鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、涙目 |
血管収縮薬 | 塩酸プソイドエフェドリン 塩酸ナファゾリン 塩酸テトラヒドロゾリン 塩酸フェニレフリンなど | 鼻づまり、目の充血 |
抗アレルギー薬 | フマル酸ケトチフェン クロモグリク酸ナトリウム | 鼻水、くしゃみ、鼻づまり |
抗コリン薬 | ベラドンナ総アルカロイド | 鼻水 |
抗炎症薬 | グリチルリチン酸二カリウム イプシロン-アミノカプロン酸など | 鼻水、目のかゆみ |
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最後の最後は病院へ
- 総合病院
- 耳鼻科
子供を花粉症にしないための9か条
子どもを花粉症にしないための9か条 | 医療介護CBニュースより抜粋。
- 生後早期にBCGを接種させる
- 幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる
- 小児期にはなるべく抗生物質を使わない
- 猫、犬を家の中で飼育する
- 早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす
- 適度に不衛生な環境を維持する
- 狭い家で、子だくさんの状態で育てる
- 農家で育てる
- 手や顔を洗う回数を少なくする
豆知識
鼻づまりの主な原因
-
- ネーザルサイクル
3〜5時間周期で左右の鼻が交互に詰まる生理現象。老化にともないサイクルは長くなる。
-
- アレルギー性鼻炎
花粉症もアレルギー性鼻炎の1つ。日本人の20%が花粉症。
-
- 慢性副鼻腔炎
蓄膿症のこと。副鼻腔と呼ばれる空洞部分に炎症が起こり、膿が溜まりやすくなり慢性的な鼻づまりになる。
-
- 鼻中隔湾曲症
鼻中隔とは左右の鼻腔を仕切る骨と軟骨のことで、この軟骨部分のゆがみが大きいと片側だけ空気の通りが悪くなる。
-
- 急性鼻炎
風邪の症状の1つとして現れることが多い。風邪が治れば症状も消える。
参考サイト
花粉症対策と予防
白血球/「好中球」「好酸球」「好塩基球」「単球」「リンパ球」WBC
http://www.drug-masuda.com/kahun/kahun5.htm
子どもを花粉症にしないための9か条 | 医療介護CBニュース
人生の不思議がハラオチするサイト | web R25
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