tech wave主催の「女の子がついシェアしたくなるSNS活用法」というセミナーが面白そうだったので参加してきた。 内容はシェアしてOKなのと、SNSシェア論でトレンド入りしたとのことでニーズもあるかなと思い、ざっくりメモった内容だけど簡単にまとめ。
目次
登壇者
モデレーター
中村朝紗子さん
スピーカー
関口舞さん@mai_D_mai
大澤真希子さん
遠藤優華子さん@129cha
そもそもなぜシェアが大切なのか
シェアが大切だと思う理由を皆さんが紹介してくださった。
一発逆転
お金がなくて広告を出せなくても、SNSで気に入ってもらってシェアが広がれば一発逆転のチャンスがある。 会社生命を救う可能性もある。
王様のブランチへの近道
撮影女子会は学生の時にやっていて王様のブランチに取り上げられたのは、シェアの積み重ねだった。 ただのシェアではなく、愛されているシェア。
愛はお金て買えない
再生数やフォロワーはお金で買えるが、エンゲージメント(愛情のあるシェア)はお金で買えない。
縁結び
SNSで知ってもらうことも縁。 遠藤さんのワンピースがかわいくて、関口さんはすぐにそのワンピースを買った。 味方が増えるツールにもなる。
シェアさせるためのテクニックとは
すべてが自己紹介
TwitterやFacebookなどのSNSでは、投稿の全てが自己紹介になる。 すべての投稿に、自分がどう思われたいかという心理が出ている。
自己紹介に使えると思ってもらえるものはシェアされやすい。 自分のWEBサービスは、シェアボタンをおしたとき、自己紹介として美しいか?を問う。
言いたいけど言いづらいことを言わせてあげる。 このサービス使ったらまとめてもらいました、とか。 オバマ夫人、テイラースイフトも関口さんのツールを使って自己承認欲求を満たすことができた。
言いたいけど言えない時、ツールが役に立つ。 エムグラム診断も、自分がどういう人か自分では言えないけど、ツールが言ってるから言える、みたいな。
企業の「シェアしてくれたら○○あげます」という投稿は抵抗がある。 自分のアカウントがステマに思われてしまう。
自己紹介にプラスなのか、という軸で見てみることは大切。 シェアする際に言い訳を作ってくれるものが欲しい。
撮影+女子会とかすると言い訳になる場合もある。
知ったかぶり
ハイエンドすぎると気取った女と思われてしまう。 実際、ルトロンではフランス料理の動画はあまりシェアされない。 高くつく女と思われたり、そういうのをあげるのが恥ずかしかったりする。
動画を1つ紹介したい。これを見てどう思うか。 LeTRONC MAGAZINEの小浜島の動画。 これを見ると、行ってみたい、という気持ちになる。 海外と思うが、日本にもこんなステキな島があって、見て行きたい、日本にこんなところあったんだ、というシェア。 知ってることを上から目線で言うのではなく、知的さをインプットしていやらしくなく、おしゃれな状態でシェアできる。 そこから話題になっていく。
動画の作り方も、シェアされやすいように設計している。
LeTRONCの動画は、体験を売るものだと思っている。 ホテルや島などのものを見せたいのではなく、そこに行ったときの自分を擬似体験させたり、体感を見せたい。 だから特に有名モデルさんとかは使わない。 ちょっと憧れの自分、ちょっとなれそうな自分、というのを見せたい。 手の届く憧れ。 インスタがはやったところもそこがあると思っている。 インスタだと、ちょっと憧れの自分になれると思う。 Facebookだと漢字で実名登録するが、インスタだと英語にしてちょっとオシャレにするとか。
上から目線の時代じゃない。女性は自分に合うものを取捨選択して取り入れる。
共感の余白を残す。 自分に取り入れたときの共感をもってもらうことは大事。 企業が気合を入れて作り込んだものはおしつけとなってしまい、よくない。 自分に合ってないものはシェアされない。
すっぴんで「おはよう」みたいな写真はあげられない。それができるのはほんとに美人な人だけ。こじはるとか。
きゅん♡とさせる
今の女の子は、きゅん♡としないものをシェアしない。
どうやってきゅんとさせるかを突き詰めると人によって違う。 見たときに自分のテイストにあっていて共感できるかは大事。 そこを突き詰めていく。
あとは、やりやすさを与えてくれるものはシェアされやすい。 コンセプトとして、非日常を与えるというのも大事。
過去のローリエのイベントのなかで、ネイルのイベントが一番投稿が多かった。 自分の顔が映らないからシェアしやすいし、それでいて自分のオリジナルなものが作れるからシェアしたくなる。
誰が置いてもかわいいブースをつくったらシェアされると思って、ドリンクを投稿できるブースをつくった。
皆似たような投稿になってしまうのではないかという懸念もあったが、加工や撮り方で似たものばかりにならなかった。 こちらを参照。
自分なりの撮り方や加工方法を皆持っている。 加工で承認欲求を満たせる。 上から撮って「これは何でしょう?スワイプしてね」とか、 お金で買える透明感というコスメの投稿など、インフルエンサーではなく一般の人の口コミも有効に機能する。
透明感のある超かわいい写真が撮れた時に、「お金で買える透明感」と書いたら投稿しやすい。 「透明感すごくない」とか書くとうざいと思われるからアップしない。 言い訳が作用している。
髪とかネイルはディスられにくい。 メイクのイベントとかをやると、自分の顔をスタンプで隠して投稿する人が多い。 施策を言い訳として作用させられるようにバランスをとる必要がある。
ナイトプールがバズってた。 仮説としては、水着姿は自分でいけてると思ってもアップできない。 ナイトプールなら水着姿をアップしやすいからバズったのではないかと思っている。 そういう場を提供してあげる。
ユーザーは、かわいいという高揚感などを持って投稿しているのかは見抜けるようになっている。 商品を持った自撮りは、新発売の流れをくんだままインスタを使ってしまってる。 誰かが無料でもらってる商品をお金を出して欲しいと思わない。 不と負を解決するストーリーを企業側で考えていかないと、ネガキャンにつながる可能性がある。 おしつけがましいとか嘘くさいことにはユーザーは敏感。 嘘をついちゃいけないとか、話題になっている。 SNSがはやってきて、リアルの共感は大きいと感じる。
20代と30代でSNSの使い方が違う可能性もある。 30代になると、新発売の投稿は引くけど、本当にいいものはシェアしたい。 お姉さん的な欲求がうまれて、私にとって選んだ理由はこうです、みたいなことが言えるものは本当にいいものをシェアしたくなる。
インスタでもフォロワーが増えて支持されている人はしっかりした人が多い。 しっかり商品として紹介してくれるスキルが長けている人はいる。 そういう情報を見ることでフが解決される、みたいなことをわかっている人もいる。
シェアで大事なもの
フォトジェニックは文化
フォトジェニックは文化になっている。ブームではない。 一時的なものではなくより生活に近いものとしてフォトジェニックをとらえることが大事。 それが自己紹介につながっていて、シェアしたいとかにつながる。 女の子はどう自分を可愛く見せるかのスキルを持っているので、そこのステップアップを一緒にしないとユーザーに置いていかれる。
どうシャッターチャンスを作っていくか
「撮っておきたい体験」を大事に。 「撮っておきたい」と「とっておき」を重ねた言葉。 自己顕示欲でまとめるのはもったいない。 空がきれいだから皆に教えたいとか、そういう気持ちもある。 とっておきの撮っておきたい体験をプロデュースできれば、SNSマーケティングに活用できる。
余白の部分を残したコンテンツづくり
コンシャスな女性が増えている。 意識的な人が増えている。 賢い女性がネットを使っていく世の中になっていくので、こうすれば喜ぶだろうというユーザーを馬鹿にしたような安易な考えは古い。 あくまでユーザーが手にとって選んでもらえるコンテンツか、そのユーザーが選んだコンテンツによってどういうふうに自分のライフスタイルに取りいれるのかという余白の部分を残したコンテンツづくりが重要になってくる。 LeTRONCでは、それを動画で追求していく。
自己紹介として美しいか
キャンペーンをやる際は、シェアボタンを押したときに自己紹介として美しいかを見直して欲しい。
サービスリリースをリリースしたときは、2ちゃんねるでスレたてた時と似てる。 一回自分のすきなものでも何でもいいので、2ちゃんねるをやってほしい。 初心者がやると、最初はクソスレとか言われるけどみんなそうだから傷つかないで大丈夫。
いろんな人に見られることを考えるから疲れる。 みんながどう思うかを考えてやっている。こういう言い方をすると傷つく人がいるのではないかとか。 ネットに投稿することは、リアルで大勢の前で話すのと同じ。 周りにどう思われるか考える人は向いてると思う。
伸びないからやめるのももったいない。 最初は難しいけど、やっていくと伸びるようになる。 続けるのも大事。
質疑応答
写真映えのテーマはニーズある。 可愛く撮るコツとか。 でもそれが主軸になるとユーザがしらける。 インスタ映えとか言い過ぎると微妙になってくる。
10代はディズニーで写真だけ撮って帰る。 アトラクション乗らないらしい。 世代間ギャップが大きくなっている。 ちなみにディズニーでちゃんと撮れる人は本物。 いろんなものが写真に入ってしまうので、意外に難しい。
どこまで設計すればよいのか
負担にならないくらいのことをしてもらうように設計する。 写真撮るだけでできるとか。 SNOWとかよい例。写真撮るだけで犬になる。
見本に質が低めのものを用意してあげる。 レベル高いものをだしてしまうと、自分にはできないと思われてやってもらえない。
キャンペーンをするときには、インスタグラマなどを最初から使ってしまうと、「また始まったよ」とユーザーに冷めためで見られてしまうから、本当のファンがある程度投稿するまで待つ方がよい。
他にも、フォトジェニックではなくムービージェニックという言葉も出てきて、どんどん時代が変わってきているんだなと感じた。