久保清隆のブログ

ライフハック、健康、旅行など、役立つ情報を書きます。

花火をスマホできれいに撮るコツ

花火


花火大会では、花火を写真に残したいものだが、スマホでの撮影だとなかなか難しい。
焦点が合わずにぼやけてしまったり、ブレてしまったり、明るくなりすぎてしまったり、タイミングが合わず花火が開いた状態を撮れなかったり、と失敗してしまうことが多い。

美しい花火が残念な写真になってしまわないように、スマホでうまく花火を撮影するコツをまとめた。

目次

スマホでの花火撮影で失敗する理由

スマホでの花火撮影で失敗する理由として多いのが以下の5つ。

  • 手ブレ
  • 焦点があわずぼやける
  • 明るくなりすぎてしまう
  • 花火が画面に入り切らない
  • 撮影範囲が広すぎて花火が小さい
  • 花火が開いた状態で撮れない
  • 余計なものが写り込んでしまう

失敗例をいくつか紹介。

人が写り込んでいる。

花火が開く前に撮ってしまっている。

花火が小さい。

花火が明るすぎて白飛びしてしまっている。

花火が画面に入りきれていない。


花火撮影で失敗しない写真の撮り方

三脚を活用する

花火のスマホ撮影において一番の問題は、手ブレ。
スマホを持つ手の揺れとシャッターを切るための画面タッチ、もしくはシャッターボタンの機能を兼ねた側面のボリュームボタンを押すときの振動が、手ブレを起こしてしまう。

ブレを防ぐのにオススメなのがリモコンシャッターとスマホ用の三脚。
どちらも100円ショップで販売している。

近くに100円ショップがない場合は以下がオススメ。

自撮り棒としても使えるスマホ用の三脚とリモコンがセットになっているのでオススメ。

カメラリモコンに関しては、イヤフォンのボリューム調整ボタンを使ってシャッターを押すのでもよい。
iPhoneなど、ボリュームボタンでシャッターを押せるスマホであれば、イヤフォンのボリュームボタンを押せばスマホ本体に触れずにシャッターを切ることができて、手ブレを防止することができる。

花火観賞のスポットが三脚を設置するスペースのない場所であれば、三脚のアシの部分がクネクネと曲がる素材で出来ていて、手すりや柱などに巻き付けることができる商品もある。

三脚が使えないときの撮り方

三脚の使用が無理なときは、壁や窓など動かないものにスマホを押し付けたり立てかけたりして固定するとブレが軽減する。

固定するものもなく手持ちの場合は、しっかり脇をしめて両手で持つ。

座っている場合は、体育座りをして膝の上に肘をついて撮るとよりブレにくくなる。

シャッターは、できれば同伴者がリモコンでシャッターを切るとよい。自分でシャッターを切るとブレる可能性が高くなる。

二人以上で行く場合は、スマホを持つ人とシャッターを切る人で協力して撮影し、写真を後で共有すると良い写真も撮れるし楽しいのでオススメ。


花火に最適な設定にする

花火撮影に適したスマホのカメラ設定や機能を把握しておく。
花火直前に設定しようとすると間に合わずにシャッターチャンスを逃してしまう可能性があるので、花火が始まる前に設定しておくと良い。

撮影モードを選択

スマホのカメラの設定に「花火モード」や「夜景モード」があれば、それに設定する。

「自動ロック」の時間を設定

スマホはデフォルト設定だと、一定の時間が経つとスタンバイ状態になる。

花火を撮ろうとした瞬間にスタンバイ状態になっているとシャッターチャンスを逃してしまう可能性がある。

そこで、花火が始まる前に「自動ロック」の時間設定を3分など長めにしておく。

HDRモードをオフにする

「HDRモード」とは、複数の画像を重ねて調整を行う撮影モード。
動きのある花火撮影には不向きなのでオフにしておく。

フラッシュをオフにする

花火自体が明るいので、花火撮影ではフラッシュは不要。
フラッシュなしの方が花火はきれいに撮れる。

フォーカスを固定する

「AE/AFロック」機能があれば有効にしておく。
AE/AFロック機能とは、焦点を合わせたい場所を長押しすると露出とフォーカスを固定できる機能。

花火にAE(自動露出)とAF(オートフォーカス)をロックしておけば、その後は明るさの調整やピントあわせをしなくてよくなる。

ただ、明るさが違う花火や距離感の違う花火を撮る場合は再度設定しなおす必要がある。

ISO感度を設定する

ISO感度が高いと明るく撮影できるが、画質がざらついた粗い感じになってしまう。
また、花火は明るいのでISOが高いとむしろ露出オーバー(明るすぎ)になってしまうため、低く設定しておいたほうがよい。

マニュアルでISOの設定ができるスマホなら、ISOは100くらいが目安。

実際に撮影してみて適度な明るさになるようにISOを微調整するとよい。

iPhone純正のカメラアプリはフルオートなのでISOは設定できない。

ISO感度やシャッタースピードなどを細かく調整したい場合は、マニュアル撮影が可能なカメラアプリを使う必要がある。


花火撮影しやすい場所を確保する

花火を観賞する場所も、きれいな花火の写真を撮る際に重要なポイント。

撮影に向いている場所、向いていない場所がある。

風上になる場所を選ぶ

花火撮影では風上がよい。

風下だと前の花火の煙で次の花火が見えづらくなる可能性がある。
特に終盤の盛り上がってくるタイミングは花火の数も増えることで煙もかなり出るので、花火がほとんど見えなくなってしまうこともある。

以下は煙で花火が見えづらくなっている例。


当日天気予報などで風の向きをチェックして場所を選ぶとよい。

当日の風向きの変化があるかもしれないので、移動できる場所であればベター。ただ、実際に移動するのは難しいと思う。

余計なものが写り込まない場所を選ぶ

花火と一緒に写り込んだ場合に良い画になるものもあるが、邪魔になってしまうものもある。

花火を撮影することを想像して、邪魔になるものが入らないような場所を選ぶ。

例えば、東京タワーやレインボーブリッジは絵になるが、電線や街灯などは残念な写真になりやすい。

こちらは良い例。

花火、レインボーブリッジ、東京タワー

こちらは失敗した残念な例。



スマホでも撮影がうまくいきやすい花火を撮る

スマホで撮りやすい花火と撮りにくい花火について知ってくと、うまく撮影できる確率がアップする。

スマホで撮影しやすいオススメの花火の種類

オススメの花火の種類は「冠菊(かむろぎく)」(俗称:しだれ柳)。
冠菊は、火の筋が夜空に残る時間が長いので、スマホ撮影には最適。

スマホで撮影しやすい打ち上げ方法

短時間で大量の玉を連続的に打ち上げる“速射連発”の「スターマイン」は撮影しやすい。

一つの玉を打ち上げてから間隔を空けて次の玉を打ち上げる「単打ち」は撮影しづらい。


スマホでも準備をしてコツをおさえれば、きれいな花火を撮影することができる。

スマホカメラの性能も年々あがってきているので、今年の夏はクオリティの高い花火撮影に挑戦してみるのもオススメ。


花火を撮影しやすいアプリ

全国花火競技大会「大曲の花火」開催地として有名な秋田県大仙市が、花火撮影に特化した専用カメラアプリをリリース。
無料でダウンロードできるので花火大会の前に入れておくとよい。

「大仙花火カメラ」アプリは花火に向けてシャッターボタンを押すと、花火が開いた瞬間に適切な設定値で自動シャッターが切れる。
手ブレを抑えながら自動で何枚も撮ってくれる。

また、複数の花火写真を重ねて合成し1枚の写真に仕上げることができる。

基本操作は以下のようにとても簡単。

撮影方法。

撮影方法

写真の合成方法。

写真の合成


重なった要素の消去方法。

重なった要素の消去


お気に入りの一枚が撮影できたら、そのままSNS投稿できる。
その際、撮影した花火大会のハッシュタグが自動で付くのでとても便利。

花火の写真をスライドショーにして動画にする機能もあるので、思い出に残しやすい。

さらに、このアプリの機能は普通の写真撮影だけではない。
大仙市の花火を360度パノラマ画像やドローンで撮影した空中映像を視聴できる。

まとめ

以上、スマホで花火をきれいに撮影する方法について紹介してきた。

カメラアプリを入れて、適切な設定を行い、手ブレやピンぼけしないようにうまく撮影しよう。