以前は口内炎(口の中や舌の粘膜に起きる炎症の総称)になることが多かったが、以下のことを調べて知識を身につけ、予防法・治療法をいくつか実践したら、口内炎ができにくくなり、できても比較的早く治るようになった。実践してもいまいちだった方法は、その旨も書いておいた。
目次
口内炎の種類と口内炎ができる原因
- 口内炎は以下の3種類
- 細菌感染
- ウイルス感染
- アフタ性口内炎
- この中で、一般的に言われる口内炎とは、アフタ性口内炎のこと(アフタとは、直径2〜11mm程度の円形の境界明瞭な腫瘍)
- アフタ性口内炎ができる原因は、今のところ正確にはわかっていないが、以下のメカニズムが考えられる
- 口内炎発生のきっかけとなる刺激
- 細菌が繁殖
- 口内炎になる
口内炎発生のきっかけとなる刺激
- 口の中にできた傷に細菌が繁殖すると、炎症を起こし、口内炎になる。
- 魚の骨など鋭い形の食べ物が刺さる
- 誤ってかむ
- 歯ブラシによる刺激
- 歯磨き粉成分(ラウリル硫酸ナトリウムなど)
- 食品アレルギー
- チョコレート、チーズ、貝類、トマト、リンゴ、パイナップル、柑橘類、酢、そばなど
細菌が繁殖
多くの場合は、だ液によって細菌が洗い流され、口内炎になる前に傷が治る。しかし、だ液の分泌が低下していると、殺菌できず、細菌が繁殖し、口内炎になる。
- ビタミン・鉄分不足
- ビタミンB2は粘膜の修復作用と体の調子を整える作用がある
- ビタミンCは細菌に対する抵抗力を高める
- 鉄分は血中に含まれるヘモグロビンの元となり、不足すると粘膜組織の再生に悪影響を与える
- ストレス
- ストレスいっぱいの状況で、だ液の量を測ると3割も減少。
- だ液が減ると菌が繁殖し、口内炎ができやすくなる。
- 免疫システムにも影響し、抵抗力が弱くなり、菌が繁殖しやすくなる。
- 疲労
- 口の粘膜は絶えず新陳代謝で再生してる。疲労やストレスで新陳代謝が低下すると、表面が荒れ、悪化すると潰瘍になり、口内炎になる。
- 疲れていると、体の抵抗力が弱まり、細菌が繁殖しやすくなり、口内炎になる。
口内炎ができた時の対処法
口内炎ができたら、やることは基本的に大きく以下の3つ。- 殺菌する
- 口の中を清潔に保つ
- 抵抗力を高める
自分の口内炎の原因を予想してそれに対処する。原因がよくわからなければ一通り試すといい。痛みがひどい場合は痛みを和らげる薬を使う。また、悪化を防ぐため、患部を刺激しないように気をつける。
殺菌する
口内炎を根本から治すためには、口の中の細菌の繁殖を抑える必要がある。
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- 殺菌成分入りのうがい薬や洗口液を使ったブクブクうがい
- 洗口液は色々あるが、口内炎ができた時は刺激が強くない方がいいので、個人的にはこれがいいと思う。
- 実験によると、20秒のブクブクうがいを3回行った場合、口の中の細菌を10分の1程度に減らすことができたらしい(エラー|NHKオンライン)。
- うがい薬・洗口液(せんこうえき)を使う際のポイント
- うがい薬や洗口液でうがいした後に水でうがいする(傷がある場合、殺菌成分が細胞にダメージを与え、傷の修復を遅らせるので)
- うがいは、塗り薬の前に行う。
- はちみつ(加工品でなく天然のもの)をぬる
- 殺菌・消炎作用で口内炎の治りをよくする
- 患部をカバーしてくれる
- 栄養価が高く、食べることで疲労回復につながる
- それなりの痛みが伴うので注意
口の中を清潔に保つ
- 水分(お茶・水など)を取ったり、うがいを頻繁にする
- 口腔用ウェットティッシュを利用する
- 口腔ケアウエッティー オーラルフレッシュ 100枚
- 痛すぎて歯磨きができない場合に使える。患部を拭くとしばらく痛みが緩和される。
- 歯磨き
- 歯だけでなく、歯ぐきや舌なども優しく磨く。
- 患部はできるだけ刺激を与えないように磨く。
抵抗力を高める
- 「ツボ」を刺激(口内炎 -ツボ道場中国情報局支店-)
- 手のひらの中指付け根の横じわの真ん中「口瘡点(こうそうてん)」を揉んだり、温灸などで温めたりすると、口内炎の治りが早くなる
- 暇があれば揉んでおくとよい。
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- 熊笹エキスを服用
- 疲労回復
- 胃腸の健康を促進
- 口内炎患部に直接作用し、炎症を抑える(痛みを緩和)
- 熊笹に含まれる葉緑素は、体を内部からきれいにする効果を持つ。
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- ビタミンB、ビタミンC、鉄分のサプリメントを服用
- ビタミンBは水溶性で体に吸収されにくいので、吸収率を高めるためにコーティングされている必要がある。チョコラBBやハイシーBメイトはコーティングがしっかりされているから効果が高いと薬学部時代のドクターの先輩が言っていた。コストパフォーマンス的にハイシーBメイトよりチョコラBBがオススメ。また、マルチビタミンと比べると小さくて飲みやすい。
- 大塚製薬 ネイチャーメイド マルチビタミン&ミネラル 200粒
- 大きくて飲みにくいが、ミネラルなども含まれているし、安いのでお得感がある。効果は上記と比べてやや劣ると思う。
- ローラ 鉄+葉酸 150粒
- 寝る前に食べると朝すっきり起きられる。
痛みを和らげる
- ステロイド(合成副腎皮質ホルモン)剤
- 傷などで細菌が繁殖すると、免疫細胞が戦いを始める。この戦いの中で組織が破壊されることが炎症、すなわち痛みとなる。ステロイド剤は、免疫細胞の働きを抑制し、炎症を抑え、痛みを和らげる。つまり、原因をなくすのではなく、症状を緩和させる対症療法。そのため、使い方によっては長引くこともある。
- 口内炎が痛くて食事ができないような場合に、とりあえず痛みを抑えて、体力が低下することを防ぐために処方される。
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- 軟膏
- 抗炎症作用に加え、殺菌作用や粘膜修復作用のある軟膏。
- 痛みと腫れを抑えつつ、殺菌もしてくれる。
- 軟膏は患部を保護する作用もある。
- 口内炎パッチ
- 一時的な痛みは防げるが、はがれる時に粘膜もはがれるので治りが遅くなってる気がして、いまいちな感じ。
余計な刺激を与えない
- 刺激物の摂取を避ける
- 辛いものなど、熱いもの、ソース、アルコール、たばこなど
- 歯磨きで刺激を与えないように気をつける
- 口内炎の周りは優しく磨くようにする。
- 患部を噛まないように気をつける
- 気をつけるといってもなかなか難しいが、口内炎ができている時はゆっくり食べるように心がけるとあまりかまない。
口内炎ができにくくするための習慣
口の中を清潔に保つ
- 1日1回10分以上の歯磨き(いい歯磨きなんて簡単だ。:[mi]みたいもん!)
- 歯だけでなく、歯ぐきや舌なども優しく磨く。
- 1日1回10分以上という根拠は不明だが、とりあえず実践してみてる。1日3回数分ずつとの違いは実際のところよくわからない。
- よく噛んで食べる
- よく噛むことによってだ液の分泌が促進され、口腔内が清浄に保たれる。
口内炎ができにくい体づくり
- ビタミンB、C、鉄分の摂取
- 緑色の野菜を多く使ったサラダ
- ホウレン草、レバニラ炒めなど
- 体が吸収しやすい鉄分は、野菜よりもレバーなどの肉類に多く含まれる
- ビタミン、鉄分のサプリの服用
- 疲れをためない
- よく寝る
- 働きすぎない
- バランスの良い食事
- ストレスをためない
- 運動する
- 趣味に時間を使う
- 自然にふれる
- 大声をだす
- 嫌なことは嫌という
口内炎の原因となる刺激を減らす
- 自分の食品アレルギーを把握し、それをたくさん摂りすぎないようにする。
- ゆっくり歯磨き、ゆっくり食べる
注意
口内炎だと思って放置していたら「がん」だったという人も多いらしい(口内炎から「がん」に進行するわけではない)。口内炎は普通2週間以内で治るが、2週間たっても治らない時は病院に言った方がいい。
所感
以前は口内炎がありえないくらい頻繁にできていた。でもこれらを実践し始めてから、口の中を噛んだりして口内炎ができそうだなと思ったけどできずに治るようになり、口内炎はほとんどできなくなった。特に効果があったと感じるのは、以下3つ。
- 歯磨きを前よりも弱い力でていねいにじっくりと行うようにしたこと
- 洗口液を使うようになったこと
- ビタミンBの錠剤を毎日飲むようにしたこと
刺激を与えないようにするっていうのは忘れがちだが、口内炎ができた時だけゆっくり食べ、ゆっくり歯磨きをすることを気をつければ特に問題ないような気がする。自分の現状を分析して、足りていないのは何かを把握して実践していくといいと思う。