寝違えて首が痛くなったとき、首や肩をマッサージしてもなかなか治らない。
その理由は、寝違えの原因に対して直接対処できていないため。
また、寝違えて痛めた部位をマッサージすると、痛めた部位に炎症を発生させ逆に痛みが強まってしまうので、マッサージはやらないほうが良い。
寝違えたときに正しく対処できるように、寝違えの症状、原因と治し方・治療法、最後に予防法をまとめた。
目次
寝違えの症状
まずは寝違えなのかどうかを判断するために、寝違えの症状について書いておく。※間違いなく寝違えだという人はここは読み飛ばしてほしい。
「寝違え」は、医学的には「急性疼痛性頸部拘縮(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)」という。
※拘縮とは、筋肉が持続的に収縮してしまう状態。
寝違えの症状は、睡眠中に無理な体勢や首の動かし方をすることによって首の筋肉に負担がかかり、起床した時に首や肩、背中などに現れる違和感や痛み。
これは、首まわりの靭帯や筋肉に損傷や炎症が起こることで痛みが出ていて、ひどいと首を動かせないほど痛くなることがある。
寝違えは骨の問題ではないので、レントゲン検査をしても異常は見つからない。
症状がおさまるまでにかかる時間は、症状の度合いが軽いものだと数時間から1日程度、重症だと1週間程度続いたりもする。
寝違えの原因
寝違えによって首が痛くなり動かなくなる主な原因は、寝ている間に脇の内側を通る腋窩神経(えきかしんけい)が圧迫されること。腋窩神経は首を支える筋肉につながっていて、ここが血行不良になってしびれると、首に痛みが発生する。
寝違えの治し方・治療法
寝違えの治し方には、根本治療と対症療法がある。まずは根本治療を行い、痛みが残っていれば、対症療法も行うとよい。
【根本治療】脇の下の筋肉を伸ばし、血行をよくする
こちらは、漫画「ゴッドハンド輝」で紹介されていた方法。
実際自分もやってみたことがあり、劇的に痛みが改善した。
首や肩の痛いところを揉んだり、薬を塗っても寝違えの痛みはなかなか治らない場合が多いが、以下の方法で脇の下の血行を回復させると、自然と痛みがとれ、動かない首が、すぐ動くようになる。
- リラックスして手をダラーっと下げる。
- 首の痛む側の手をゆっくり後ろに、自然に止まるところまで引き上げる。
- 止まったところで、20秒数える。
- 次に肘を110度に曲げた(鈍角)状態で、前方に上げていく。おそらく、真上まで上がる。
- その状態で20秒。
- 以上を3セットほどすれば、神経が開放されて首が動かせる。重症な人はさらに2〜3セット続ける。
以下の動画も見るとイメージがわきやすいと思う。
【対症療法】寝違えの痛みを緩和する
メタックステープとメタックスローション
メタックステープとメタックスローションは、どちらも痛いところや気になるところに貼ったり塗ったりするだけで、生体電気を安定させることができ、治癒力があがる。
トップアスリートが使用していたり、研究論文で健康と運動能力に与える影響が報告されており、寝違えた場合にも使えるとファイテンのセミナーでも紹介されていた。
寝違えた際のメタックステープとメタックスローションの使い方は以下。
- 首や肩など寝違えてつっぱりを感じる部分にメタックステープを貼る。
- メタックステープを貼った場所とその周辺にメタックスローションを塗り軽くさする。
これをするだけで首の可動域が広がり、楽になる。
テープやローションを塗るのが面倒という人は以下を使うのも1つの手。
【ファイテン公式】RAKUWA磁気チタンネックレスでコリを緩和!
こちらはネックレスタイプでつけておくだけでOK。
フィギュアスケートの羽生結弦選手も使用している。
メタックステープ、メタックスローションは寝違えだけでなく、肩こりや運動機能向上のために使えるので、家に常備しておいてもよいと思う。
ピップエレキバン・マグネループ
寝違えの原因は血行不良なので、寝違えたときはピップエレキバンを貼ったり、マグネループを着けるのもよい。
肩こりにも使えるので、普段から家に置いておくと良いと思う。
ピップ エレキバン 190 24粒入(PIP ELEKIBAN 190,24patches)
- 出版社/メーカー: ピップ
- 発売日: 2013/09/04
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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和漢箋(わかんせん)
こちらは漢方薬。
寝ちがえて動かせない首筋や、長時間のパソコン作業などでガチガチに固まった肩を、「血流改善」と「鎮痛」作用でラクにしてくれる。
- 出版社/メーカー: ロート製薬
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冷湿布
炎症を起こしていることが痛みにつながっているので、冷やすことも有効。
- 出版社/メーカー: 第一三共ヘルスケア
- 発売日: 2009/04/10
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首の運動
これは寝違えの抜本的な解決法ではないが、痛みを緩和する効果がある。
- 首を両側に傾けて、どちらが痛いか確認する
- 頭を中心(垂直)に戻す
- もし首の左が痛んだら、左手の指を左のこめかみに当てる
- 右側が痛ければ、右手の指を右のこめかみに当てる。
- 指と頭で押し合う。そのとき双方の押し合う力は均等にする。つまり、頭の位置はそのままで指と頭で押し合う。
- そのまま4秒ほど静止
- そして、首の力をゆっくり抜く
- 1〜6の手順を4セット繰り返す
※この方法は健康のためするものではないので、両側をやる必要はない。寝違えた時に、痛みのある方をやればよい。
それでも寝違えの痛みが治らない場合の対処法
上記のような対応をして、その後も安静にしているのに、1週間以上たっても痛みがとれなかったり悪化している場合は、寝違えではない可能性もある。そんなときは病院(外科)へ行ったほうがよい。
たとえば、頚椎椎間板ヘルニア、五十肩、首の骨の異常、腫瘍や感染症などが原因で首に痛みが出ている可能性がある。
寝違えの予防法
無理な体勢で寝続けないようにする
寝違えてしまうそもそもの原因は、無理な体勢のまま寝てしまうことと、疲れやストレスから睡眠中に身体がリラックスせず緊張状態であることと言われている。
無理な体勢で寝てしまう原因は、狭いところで寝てしまったり泥酔したりすることで、寝返りを打ったりできずに無理な体勢が継続してしまうこと。
そのため、寝る場所を工夫したり、泥酔を避けたりすることは寝違えの予防につながる。
寝返りをしやすくするには、実は枕が重要。
【The Pillow (ザ・ピロー)】や【The Pillow Beauty (ザ・ピロービューティー)】は、寝返りしやすい設計の枕なので、寝違えの予防につながる。
【The Pillow Beauty (ザ・ピロービューティー)】は、美容にもよいので、特に女性や美意識の高い男性にはオススメ。
寝る時に首や肩への負担を減らす
それでも寝違えやすい人は寝違え予防のために、首や肩への負担が小さくなる横向き寝専用枕を使うのもよい。
腰痛、肩こり、頭痛でお悩みの方に横向き寝専用まくら
ちなみにこれはいびきも改善して睡眠の質も上げることができる。
いびきは、仰向けに寝ることで舌やその周辺の肉が喉を塞ぎ、そこを空気が通ろうとして振動することで発生しているため。
横寝であれば肉で喉が塞がれることはなくなり、いびきはかかない。
また、いびきをかかないと疲れはとれやすくなる。
なお、横向きで寝る場合、「体の右側」を下にして寝るのが疲れをとるのによい。
胃の出口は右側にあるため、消化を助け、身体への負担を軽減することができるため。
寝違え予防のついでに、いびきを防止したり疲れをしっかり取りたい人は試してみても良いと思う。
参考
- 作者: 山本航暉
- 出版社/メーカー: 講談社
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