色彩は、Webサイトが
-
- どのように際立つか
- ユーザの目にとまるか
- ユーザーにどのような感情を芽生えさせるか
- ユーザがどんな動作をするか
に大きな影響を与える。
ユーザの属性に合わせて適切な色彩を使うことは、売上を増大させたり、滞在時間を長くしたり、直帰率を下げることにつながる。
また、Webサイトだけでなく、
-
- ファッション
- インテリア
- エクステリア(住まいの外観)
- 広告、商品
などにも使えるので、汎用性のある知識だと思う。
色彩心理
| 色 | プラスの心理的影響 | マイナスの心理的影響 | |
|---|---|---|---|
| 赤 | 情熱的 活動的 晴れやか 暖かい 元気の良い 購買欲求 | 安っぽい 派手 危険 暴力 | |
| 青 | さわやか 清らか 清涼感 すっきり クール 閑静 | 憂鬱 寂しい 冷淡 未熟 無機質 | |
| 黄 | 若々しい 陽気 明るい 楽しい | うるさい 目立つ 幼稚 警戒 | |
| 緑 | ナチュラル 新鮮 穏やか すがすがしい | 毒 田舎 疲れ 未熟 | |
| 紫 | 高貴 優雅 神秘的 厳粛 神聖 ゴージャス 個性的 | 不安 嫉妬 不健康 不満 | |
| 橙 | 親しみ 健康的 開放的 食欲増進 フレッシュ 気軽 | 安っぽい 混雑 攻撃 わがまま | |
| 桃 | 女性的 ロマンチック 優しい 幸福 かわいい エレガント | 幼稚 甘え 媚 非現実 | |
| 茶 | 落ち着いた 穏やか 古風 慎重 丈夫 地味 堅実 | けちの色と言われている | |
| 黒 | フォーマル 格調高い 洗練された 高級 重厚感 | 不吉 暗い 悪 絶望 劣等感 負け | |
| 白 | すっきり クリア 清涼 上品 高貴 すがすがしい | 厳しい 空虚 孤独 冷たい 別れ |
最近の色彩活用の傾向
- Webサイト
インターネットは何色? ブログは赤で、ゲームサイトは緑 - ITmedia ニュースによると、
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- ブログでは赤
- グローバルサイトでは青
- デザイン系サイトではグレーや黒
- ゲーム関連サイトでは緑
が多く使われているらしい。サイトを新しく作る際の参考になると思う。
- 流行っていると思う色(Webサイトに限らず)
今、流行っていると思う色はアレ - Business Media 誠によると、
| 2008年2月 | 2008年9月 | 2009年3月 | |
|---|---|---|---|
| 1位 | 黒系(26%) | 黒系(15%) | 紫系(20%) |
| 2位 | 白系(14%) | 紫系(10%) | ピンク系(17%) |
| 3位 | 紫系(12%) | ピンク系(10%) | 黒系(10%) |
- 最も好きな色
こちらも、今、流行っていると思う色はアレ - Business Media 誠によると、
| 2008年2月 | 2008年9月 | 2009年3月 | |
|---|---|---|---|
| 1位 | 青系(23%) | 青系(19%) | 青系(24%) |
| 2位 | 黒系(11%) | 黒系(13%) | 黒系(12%) |
| 3位 | 赤系(9%) | 赤系(10%) | ピンク系(11%) |
WEBセーフカラー
WEBセーフカラーとは、8ビットカラー256色のうち、MacintoshとWindowsで異なる40色を除いた216色のこと。以前は、ページの背景色や文字色には、できるだけWEBセーフカラーを使用した方がよかった。 なぜなら、WEBセーフカラーを使用すれば、表示の際に色が予想外に変換されてしまうことが少なくなり、より多くの環境で意図通りの色を表示できるからだ。
しかし、現在のディスプレイは65,536色(16ビット)や16,777,216万色(24ビットまたは32ビット)が標準的な最大表示可能色である。また、画像にJPEG形式を使う場合やアンチエイリアス処理(画像の境界を背景を融合するようにし、ピクセルのギザギザを目立たなくする処理)を施す場合は、Webセーフカラー以外の色が使われていることから、Webセーフカラーは目安と考えればよくなっている。
WEBセーフカラーを出力するRubyコード
Rubyを使ってWEBセーフカラー一覧を16進数表示形式で作成した。
- Rubyのコード
rhtmlで書いた。
-
- safe_color.rhtml
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8" />
<title>color varieties</title>
<style type="text/css">
td{width:100px;}
</style>
</head>
<body>
<table >
<tr>
<td>
<%= render :partial =>"show_safe_colors",
:locals => {:i => "0"} %>
</td>
<td>
<%= render :partial =>"show_safe_colors",
:locals => {:i => "3"} %>
</td>
<td>
<%= render :partial =>"show_safe_colors",
:locals => {:i => "6"} %>
</td>
<td>
<%= render :partial =>"show_safe_colors",
:locals => {:i => "9"} %>
</td>
<td>
<%= render :partial =>"show_safe_colors",
:locals => {:i => "12"} %>
</td>
<td>
<%= render :partial =>"show_safe_colors",
:locals => {:i => "15"} %>
</td>
</tr>
</table>
</body>
</html>
-
- _show_safe_colors.rhtml
<% j = 0 -%>
<% k = 0 -%>
<% i = i.to_i %>
<% for j in 0..5 -%>
<% for k in 0..5 -%>
<% if i + j + k < 16 %>
<% color_value2 = "#ffffff" %>
<% else %>
<% color_value2 = "#000000" %>
<% end %>
<% if i == 12 %>
<% i = "c" %>
<% elsif i == 15 %>
<% i = "f" %>
<% end %>
<% k *= 3 %>
<% if k == 12 %>
<% k = "c" %>
<% elsif k == 15 %>
<% k = "f" %>
<% end %>
<% j *= 3 %>
<% if j == 12 %>
<% j = "c" %>
<% elsif j == 15 %>
<% j = "f" %>
<% end %>
<% color_value = "#"+"#{i}"+"#{i}"+"#{j}"+"#{j}"+"#{k}"+"#{k}" %>
<div style="background-color:<%= "#{color_value};" %> color:<%= "#{color_value2};" %>">
<%= "#{i}"+"#{i}"+"#{j}"+"#{j}"+"#{k}"+"#{k}" %>
</div>
<% if k == "c" %>
<% k = 12 %>
<% elsif k == "f" %>
<% k = 15 %>
<% end %>
<% if j == "c" %>
<% j = 12 %>
<% elsif j == "f" %>
<% j = 15 %>
<% end %>
<% if i == "c" %>
<% i = 12 %>
<% elsif i == "f" %>
<% i = 15 %>
<% end %>
<% k /= 3 %>
<% k += 1 -%>
<% j /= 3 %>
<% end -%>
<% j += 1 -%>
<% end -%>
誰でも見分けやすいように工夫した色見本
色覚障害者のためのデザイン
色覚障がい者に配慮したWebサイトの作り方 | Webクリエイターボックス
- 下記の計算を基準に見えにくい配色をしていないかチェック(赤(R)、緑(G)、青(B)の0〜255の数値をもとに計算)
- 明度差
- 明度差は( R×299 + G×587 + B×114 )/1000 で計算する
- 明度差は125以上が望ましい
- 色相差
- 色差は、RGBそれぞれの前景色と背景色の差を取り、合計したもの
- 色差は500以上が望ましい
- 明度差
- 模様をつける
- 棒グラフ、円グラフなど、グラフ系は多くの色が使われる事が多い。
- 似ている色を隣に置いたり、明度や彩度を変えただけではわかりやすいとは言えない。
- 色の名前を表示する
- 隣に色の名前も一諸に表示させておくとわかりやすい
※視覚障害者へ配慮したウェブサイトに関しては、バリアフリーWebデザインガイド(トップページ)参照
より詳しく勉強するための参考書籍・サイト
デザイン、色彩、配色について勉強したい人のための本と記事。
- デザインの考え方と色彩

ウェブデザイン見本帳 実例で学ぶWebのためのレイアウト基礎
- 作者: オブスキュアインク
- 出版社/メーカー: MdN
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (5件) を見る

Webデザイン プロフェッショナルワークフロー・バイブル (Web Designing BOOKS)
- 作者: Andy Clarke,株式会社ミツエーリンクス,木達一仁,今里了次
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2009/02/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 101回
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- 配色

- 作者: 高坂美紀
- 出版社/メーカー: ソーテック社
- 発売日: 2009/03/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (3件) を見る

Webプロフェッショナルのための黄金則 Web配色デザインのセオリー (Web Designing BOOKS)
- 作者: 坂本邦夫
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2007/08/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 111回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
- 色彩に関して基礎から学べるページ
- 色彩検定の勉強法の記事
色彩について基礎を網羅的に学ぶには、色彩検定を勉強するのがオススメ。
配色、色彩心理、ファッション、インテリア、エクステリアについて学ぶことができる。
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