久保清隆のブログ

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2010年に売れた、読んでおきたいコンピュータ書まとめ 〜このコンピュータ書がすごい

高橋征義(日本Rubyの会会長、読者側代表)さんとコンピュータ書仕掛人(出版社側代表)の方たちによる『新春座談会 このコンピュータ書がすごい!2011年版』に参加してきた。

  • 開催日時
    • 2011年01月08日 19:00〜21:15 @ジュンク堂池袋本店
  • 概要
    • 2010年に売れた本をマシンガントークで一気に紹介するというイベント。2010年は、電子書籍関連、iOS、アンドロイド関連の本がたくさん出版された。
  • 動画
  • 所感
    • 本を通して2010年のIT業界の流れを振り返ることができ、また、読んでいなかった興味深い本に出会う機会になってとてもよかった。
    • かなり早口で大量の本の本質をついた紹介をして下さっていた。

ジュンク堂2010年コンピュータ書総合ランキング

一応最初に、2010年にジュンク堂池袋本店で売れたコンピュータ書のランキングについて。
※このランキングでは、試験対策本、ムック本(WEB+DB PRESSなど)、年賀状本は除外されている。
上位に入った著者の皆さまや編集者の皆さま、おめでとうございます。そして良い本を提供してくださりありがとうございます。


今回のイベントで紹介された本はすべてコンピュータ書に属するものだけど、コンピュータ書も幅広いなぁと思ったので、そして紹介された本の量が尋常じゃなかったので、プログラマやwebデザイナーに役立ちそうな本を中心に内容別にまとめた。
以下、※の部分は私の個人的なコメントや感想。

プログラミング全般

思想系

プログラミング言語・フレームワーク系

Ruby/Rails
  • メタプログラミングRuby
    • Rubyを使う上ではメタプログラミングが重要視されている
    • 初心者にもわかりやすく書かれている
LISP
  • Scheme手習い
    • 日本語がなかったが、日本語版がようやくでた。
Scala
  • SCALAプログラミング入門
    • better Javaとして使いたい感じと、Javaとは関係なく、関数型言語として使う場合がある。
    • 関数型はこの本。
PHP
その他

web制作系

  • セマンティックWeb プログラミング
    • 理論ではなく、実際にこういうデータにはこういう処理をすればいい、という感じの本。
    • こういうことをやればセマンティックWebができる、という内容。

デザイン系

  • HTML5&API入門
    • プログラマ向けにもHTML系の特集ができるようになった。
    • HTML5、JavaScript、CSSも含めて解説された本

サーバ・ネットワーク系

  • Hadoop
    • この本が出てから、実際に使われ始めた感がある。
    • 売れた。

コンピュータサイエンス系

  • 入門 自然言語処理
    • pythonを使った入門言語処理
    • 最後の方に日本語はどうやってやるかが書かれているので、日本人にもうれしい
  • 日本のコンピュータ史
    • 情報処理学会がまとめた本。
    • 第三弾。80年から2000年までについて。
    • 第一弾、第二弾がCDでついてくる。でも7600円。高い。

仕事術

  • できるポケット+ Evernote
    • できるシリーズのポケット判
    • EVERNOTEの使い方をわかりやすく解説
    • 使いたい人が最初に読むのに良い本

ツール系

  • 実用Git
    • 2009年はGitの中身をひっくるめた本やSVNの代わりとしてどう使うかが書かれていた。
    • 入門からどう使うかまでの本として、よくまとまっている
  • Androidアプリ事典512
    • アンドロイドのアプリを512個紹介
    • ※アマゾンの評価が意外に高かったのでちょっと気になる。

ビジネス書系

  • 図解 クラウド早わかり
    • コンピュータ書というよりはビジネス書。
    • クラウドが技術というよりビジネスとして興味がもたれ始めている。
    • クラウドによって世の中がどう変わるかが書かれている
  • REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方
    • レッシグの本。最後の本。
    • サンプリングの話、商業経済と共有経済という2つの文化を混ぜているという意味でもremix。
    • 著作権違反者が多い。そもそもルールがおかしいのでは、こういう風にした方がいいのでは、という提言をしている。
    • 読んだことない人は、この人の立場をよく理解できる本。
  • 本気で稼ぐための「アフィリエイト」の真実とノウハウ
    • 内容としてはまじめな本。
    • 今どういう問題があって、それに対してどうするべきか
    • 光の部分(もうけ方)と闇の部分(問題点)の両方にふれた本
    • プロバイダへのQ&Aも載っている。
    • 安心して読める本
    • ※なぜか高橋さんはこの本についてすごく熱く語ってた気がする
  • ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
    • ずっと続けてて人気がある人にアンケートをとってまとめた本
    • 前半は一般的な話、回答された生データがそのまま載っている。
    • 後半、石谷さんが独自の視点で分析。
    • 読み物としても面白い。
    • ※ブロガーとしては気になる一冊
  • コンピュータが仕事を奪う
    • 年末くらいに出た
    • どういう仕事がコンピュータに奪われ、どういうことが人間にしかできないものとして残るのか
    • なるほど、という発見がある本
    • ※紹介を聞いて凄く気になった本。

その他

  • なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)
    • ライトノベル。
    • 主人公が社会人。
    • なりたてのSEが構築と開発で対立。そこにかわいいヒロインがからんで面白い。
    • IT業界に関心を持ってもらえる。明るい未来につながるかもしれない。
    • ※なんか面白そう。気になる。

iPhone・アンドロイド関連

iPhoneで出たような本は、基本的にAndroidでも出る。
2009年は、iPhone開発の本を紹介した。2010年は、iOS系というくくりでたくさん出た。
アンドロイド系の本は2010年になってからたくさん出た。
色々紹介されていたけど省略。

電子書籍関連書

2010年は電子書籍元年。2011年も動きが速そう。2009年は電子書籍に関する本はあまりなかったが、2010年はたくさん出た。

ここからは、2010年ならではの電子書籍関連本。

電子書籍をふまえて面白い本が出てきた。

  • 電子ブック自炊完全マニュアル
    • 自分で裁断してスキャンして電子書籍にする方法。
    • 出版社から電子書籍が出るのが待てない人のための本。
    • ネットでも作り方は出てくるけど、本として一冊にまとまっていて読みやすい。

感想

かなり絞ったけど、それでもたくさんある。
これだけたくさんの本を読んでる高橋さんはほんとすごいなぁと感心した。一冊読むのにどれくらい時間かかってるんだろう。

今回紹介があった中で、特に気になったのは、

プログラマが知るべき97のこと

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デザインのためのデザイン

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  • 作者: フレデリック・P・ブルックス Jr.,松田晃一,小沼千絵
  • 出版社/メーカー: ピアソン桐原
  • 発売日: 2010/12/17
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ブログ誕生 ―総表現社会を切り拓いてきた人々とメディア

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あたり。デザインの本が多かった。
今年は技術書をたくさん読みたいな。ネットの情報もいいけど、ちゃんと勉強するなら本の方がいいと思う。まとまってるし、内容もしっかりしていて信頼性の高いものが多いので。
月に一冊は読むように習慣づけて、技術者として飛躍できる1年にしていきたいと思った。



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