先日参加した動画広告のセミナーの資料が公開されていた。動画広告に関しては全然知らなかったので勉強になった。
実際に今日本で動画広告を配信しようと思っている企業はそんなに多くない印象だったけど、最近は動画広告が少しずつ配信されてきているらしい。
アメリカでの動画広告の市場規模は現在90億ドルとなっていて、2016年には今の3倍に成長すると予想されている。
セミナーでは、動画広告が拡大している背景と動画広告を配信する方法、動画広告の効果を最大化するKPI設計、口コミされる動画の事例に関してだった。
Video DSPを活用した次世代型オンラインマーケティング
- US市場で動画広告が伸びている理由
- US全体では約1.8億人がオンラインビデオサイトに滞在し、1ユーザあたり月間20時間くらい閲覧。
- 動画広告はバナー広告と比べメッセージが伝わりやすい。
- 動画広告では、精緻なターゲティングと、効果指標の把握、リーチが課題だったが、それらが解決されてきた。
- 枠のRTB化でどこに配信するかを決めることができ、DMPなどによるデータの連結で誰に配信するかを選べるようになってきた。動画広告の再生時間なども計測できるようになってきた。一方、動画コンテンツが増えてきて、閲覧するユーザが増えてきた。そこで、動画広告による配信が進み始めた。
- 動画広告の種類
- プレロール型とインディスプレイ型がある。
- プレロール型は、ビデオコンテンツが流れる直前に動画広告を配信する。
- インディスプレイ型は、通常のバナー枠を使用し、クリック、マウスオーバーなどのアクションをした後配信する。
- プレロール型とインディスプレイ型がある。
- 国内の動画広告事例
- iKnow
- アトリビューション効果が高かった。
- メーカーなど、テレビCMを出している広告主の動画広告出稿が増えている。
- iKnow
動画の効果を最大化するためのKPI設計とは?
- 動画広告は、認知目的にも獲得目的にも使える。
- 目的によって適切なKPIを設定する。
- 認知させたい
- 視聴数、平均再生時間、クリック率など
- 見込み客を得たい
- リスト数、マーク数など
- 売上を上げたい
- コンバージョン数、CPAなど
- 認知させたい
口コミされる動画の事例
- 動画マーケティング成功の3つのポイント
- 巻き込めるか⇒ソーシャルメディアによるシェアや参加
- 期待を超える内容か⇒感動的、新情報、面白い内容
- 共感できるか⇒ブランドストーリーとの一致
所感
動画広告は、認知効果はありそうだけど、獲得目的だと正直厳しそうな印象。配信単価が高め。ただ、CTRは通常のバナーと比べて数倍高いらしいので、うまくターゲティングを行い、CPM入札にすれば、CPCを抑えて配信ができ、効果も出る可能性はある。あとは制作も通常のバナーより手間がかかるので、PDCAをきちんと回せるかとか、色々課題がありそう。
将来的にはTVCMを打つよりは動画広告を打ったほうが認知率が高まり、獲得もとれる、みたいな感じになっていきそう。日本はアメリカより2年くらいは遅れるので、日本では2年後くらいにニーズが高まってくるかも。