人の顔や名前を覚えられなくて困っている人は多いと思う。
名前と顔を覚えることが重要であることは言うまでもないかもしれないが、
人を動かす 新装版に下記のようにあることから、名前を覚えることの重要性を改めて確認できる。
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- 自分の名前を覚えていて、それを呼んでくれるということは、まことに気分のいいもので、つまらぬお世辞よりもよほど効果がある。
- 人間というものは、己の名前に並々ならぬ関心を持つ。
- 友達や取引関係者の名を尊重するのが、カーネギーの成功の秘訣の一つだった。
- 名前が覚えられないという人もいるが、つまりは、重要な仕事が覚えられない、すなわち、仕事の基礎ができていないことを告白しているのだ。
人の名前を覚えることは、
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- 商談など、仕事がうまくいく
- 上司、先輩から好かれる
- 部下、後輩になつかれる
- 人脈を広げる
- 恋愛への発展
など、広い分野で高い成果をあげることにつながる。
そこで、人の顔と名前を覚えるコツについて考えてみた。
まず、覚えようという意志を持つ
まず、覚えようと思わないと、よほどの天才か、あるいは相手がよほど特徴的な顔や名前か、よほど好みの顔や人柄でない限り、名前と顔はなかなか覚えられないと思う。
覚えられないと言っている人に限って覚えようとする努力をしていなかったり、覚えようという気持ちすら持っていない場合が多い。思いっきり自分のことだったりするけど。
だから、どうせ覚えられないと諦めず、まずは覚えようという意志を持つことが大切だと思う。
繰り返し思い出す
覚えようという意志を持ったら、次にやってみるのは、繰り返し思い出すという作業。
タイミングとしては、
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- 会う前
- 会っている最中
- 会った後
がある。
- 会う前
会う前に名前がわかっていれば名前を復唱し、覚える。
顔写真があれば、顔と一緒に覚える。
- 会っている最中
相手の顔を見て顔から視点をずらし頭の中でイメージする、という作業を一定時間ごとに3回やれば、かなりの確率で覚えられる。
会話をする場合は、意識して相手の名前を呼ぶようにする。これによって、名前と顔が同時に覚えやすくなる。
また、これは相手に好印象を与えるという副次的な効果も持つ。
会話をしない場合は、心の中で相手の名前を呼ぶようにする。実際に名前を呼んで会話するよりは効果が劣るが、それでも覚える確率は高くなる。
人間は繰り返し思い出すことによって記憶が強化される。
- 会った後
相手の顔を思い出しながら名前を復唱し、覚える。
特徴的な部分を関連付けて覚える
相手の特徴を覚え、そこから連想するようにする。
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- 髪型、眉毛、目、鼻、口、耳、顎、ほくろ
- 声、話し方
- 似ている芸能人、似ている動物や昆虫
など、その人の特徴的な部分を見つける。
そうすることで、その人の顔を連想しやすくなり、覚えられる確率が高くなる。
ただ、髪型とか眉毛とかは変わっちゃったら一巻の終わり。
だから髪型、眉毛は最後の手段にした方がいいかも。
形に注目して覚える
まず、一般的な顔型を例えば以下のように分類しておく。
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- 逆三角
- 四角
- 丸
- 卵
- ベース
そして、顔を見たときに分類しておく。
そうすると、思い出すきっかけができるので、覚えやすくなる。
名前をこじつけて覚える
一度にたくさんの人と会うときは繰り返し思い出すとかなかなか難しいと思う。
そういう時は、名前をこじつけて強烈な印象を持つように工夫する。
例えば、荒川さんだったら荒い川をたくましく泳いでいる荒川さんをイメージする。
そうすることで、それが脳裏に焼きつき、名前と顔を覚えやすくなる。
ただ、名前が何かを想像しにくい場合は、お手上げだけど。
名刺を利用する
名刺交換した時は、覚えているうちに相手の特徴などを名刺の裏にメモする。
ただし、その姿を相手に見られないように注意。
相手の見ている前で名刺にメモするのは失礼にあたる。